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第2章 第2話 ロシアの花嫁さん  

 潜水艦博物館へ向かう途中、カフェ(脚注1)があったので立ち寄り、昼食にしよう、と言う事になった。
 渡されたメニューはもちろんロシア語なのだが、英語のできるウェイトレスがいたのと、教師さんの活躍によりなんとか食事(脚注2)にありつけることができた。教師さん、本当にありがとう。

 食後、時間の都合で教師さんとはここでお別れ。晩の展望台ツアーの集合時間を確認し、私ら3人は博物館へと向かう。
 潜水艦博物館(脚注3)はその名のとおり潜水艦の内部が博物館として公開されている博物館なのだが、正直、私の感想としては期待ハズレ。清潔で広い日本の博物館に慣れた私らにとって、ロシアの博物館の類いはしょーもないの一言に尽きるのだ。

「ちょっとハズレやったなぁ〜」なんてえらそうな事を言いながら外へ。

 外へ出て、ふとまわりを見てみると、そこには結婚式をすませたばかりらしき新婚さんカップルが数組。
 何だろう、としばらく様子をみていると、記念碑のようなものにおまいりをしてる。ここ潜水艦博物館のあたり一帯はロシア海軍の基地となっており、博物館のすぐ正面にも戦没者慰霊碑のようなものが立ち並んでいるのだ。おそらく(軍人さんだから)結婚の報告を戦没者に行っているのではなかろうか、と思うのだ。

 花嫁さんを見たあと、私ら3人はグム百貨店(脚注4)をうろうろし、6時頃には一旦ホテルへと戻り、8時のロビー集合を確認してそれぞれの部屋へと散っていった。私はと言えば、お湯の出ないシャワーを軽く浴び、ベットに少し横になり疲れをいやしていた。

 が、目がさめた時は既に8時半だった...。

 ガーン

つづく

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脚注1:日本でのいわゆる喫茶的なカフェと違い、ロシアでカフェ(КАФЕ)とはバー兼、軽食のようなものっぽい。

脚注2:フライドポテト、魚フライ、パン、水を頼んで合計110p

脚注3:入館料40pも取られた。外国人だからなのかカメラ料金込みなのか?

脚注4:旧国営で現在は民営の百貨店。3(4?)階建て。
    1階は食料品など。2階は家電品など。3階に衣類。
    日用品など、一応モノは揃う。



↑潜水艦C-56博物館

潜水艦を陸にあげて中を公開。手前に見えてる側が出口。
船尾から入り、最初半分は戦争等の展示物。
後半が潜水艦内部のそのまま保存、公開。

↓ロシアの新婚さん