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子ども鉄道について  

 ロシア国内には鉄道従事者の育成を目的とした鉄道学校がいくつかあるそうです。
 で、その生徒さんらの実習用の施設として『子ども鉄道』と言う名で、実際に線路を敷き、鉄道を走らせております。

 恐るべき点はこの実習用鉄道に一般の人を乗客として乗せ、運賃を取っている点にあるでしょう(笑)

 なんとしたたかな。

 ロシア鉄道局が管轄するこの鉄道は、区間が短いとはいえ、きちんとした機関車(軽便鉄道)が走っております。とはいえ、そこは子ども鉄道。運転手、車掌、駅員は子どもです(笑)
 (運転手には指導教官らしき人物がついていた)

 ユジノサハリンスクの子ども鉄道の場合、路線はガガーリン公園のほぼ中央から公園の東側半分をぐるりとまわる形で路線は伸びています。

 鉄道は30分おきに発車。毎時00分と30分の発車でした。

 発車のおよそ10〜5分前にアナウンスがかかり、駅にて切符の発売が始まります。で、私も切符を買いに行ったら、窓口で切符を売っていたのは子どもではなくって、なぜか、まるでハイジにでも出てきそうなペーターのおばあちゃんのような人でした(苦笑)

 切符を買ったら、早速乗車♪
 3両編成のどの車両に乗っても構いませんが、それぞれの車両のドアの前にはちゃんと車掌さんが立っており(もちろん子ども)、切符を確認してきます。小さいながらもやってる事はロシア号と全く同じ。

 発車後、しばらくして車掌が検札にやってきます。
 ついさっき、乗車時に切符の確認をしたばかりなのに(笑)。

 途中駅に停車前には車掌さんが生声で停車のアナウンス。
 停車後はホームに降りたり、なんかかんかばたばたしてました。(一応、仕事してるのね)

 再度発車。公園の木々をすり抜けるようにして、元の駅に戻ってきます。

地球の歩き方によると、『子ども』と言っても運営するのは11歳から17歳までの方々らしいです。

で、なんで、こんなシステムがあるのか。
これは私の勝手な考えなのですが、もちろん将来の鉄道従事者育成が一番の目的でしょうが、それ以外に、有事の際の鉄道運転業務を子どもにさせようとしているのではないか、と思うのですよ。

広大なロシア国内において、鉄道の果たす役割って大きいのですね。大概の物資の運搬は鉄道に頼っているのが現状です。そんな大動脈が有事の際に大人が戦場に借り出された場合であっても途切れる事がないように、子どもでも運転できるように準備しているのではないかと推測しておるのです。

違うかな?

湖畔の駅に停車中の子ども鉄道。
車内はこんな感じ。
ちょっとちっちゃくてコンパクト。

木々の間をすり抜けて走る子ども鉄道。
窓の弾痕が痛々しい。

一番奥の2人の女性が車掌さん。

途中駅周辺を走る子ども鉄道。

木々すれすれ(つーか、あたってる?)

1周してもどってきた子ども鉄道。

中央の赤い帽子をかぶった女の子が駅員さん。
この子が手を伸ばした位置で停車。